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やる夫は赤い皇帝になるようです の感想

スターリンの誕生から独ソ戦直前までを描いた作品。エター。
全ての始まりであるロシア革命に至るまでの国内情勢と国外情勢も分かりやすく解説され
彼が如何にして実権を握ったか、どのような苦悩や策謀が有ったか
かなり濃く描かれているので、エターは残念だけど読み応えが有った。

ロシア革命で第一次世界大戦から一抜けしようとした影響で
各国から嫌がらせを受け、味方は無しと窮地に立たされながらも
奇跡的に独立をもぎ取るまでは下手な戦記物より戦記物している。

スターリン役のAAがやる夫なせいもあってコミカルに感じる。
しかし伸し上がっていく度に何処か人間味が消えていくのが怖い。
最初は溌剌としていたのに独裁者にありがちな誰も信じられない病を
発症していく様子がありありと分かるように作られている。

たまに歴史物を読んでいて神に愛されているとしか思えないタイミングで
事を成し遂げてしまう人がいるが、彼もまたその一人のように感じた。
政敵がタイミングよく死亡する事が三回位あって作者にも言及されている。
大粛清中だと本当に事故かな?と思わざるを得ないのもあったが。

大粛清と言えばなんとなく程度に知っていたが実に悲惨な物だった。
親族でさえ例外でなくスパイ容疑で処刑されていく。罪のない人間にまで
無理やり罪を被せて逮捕するという、強引な手法を取りスターリン本人は
まるで被害が無かったのは、彼がやり手だったからだろう。エジョフという人に
実行させ、そろそろ終わりにしたいと思うとベリヤを新しく呼び出しエジョフを
人身御供にして処刑した。無実の人が沢山捕まり効率も悪かったのは
全てエジョフのせいだったという筋書きにしたのだ。うーん凄い。
しかし大粛清と言えばベリヤのイメージだったのだが彼は後始末として出てきたのだな。
まあ粛清は今後も続いていくのだけど……。

大粛清のかなり前にウクライナの富農から食料を徴発する話もエグい。
これに抵抗した農民は農業を辞め家畜を殺し自殺紛いの抗議を行う。
飢餓に寄る死者数は一千万だとか。狂気の沙汰である。ドン引きした。
大粛清の次に印象に残っている。

全体的に解説がしっかりしているのでとても分かりやすかった。
キャラクターがどういう考えや立場のもとに行動してるのかも分かりやすい。
総じて難しいとか複雑で分かりにくいなと感じる場面は無かった。
その分量が結構なものになっているので読むのはちょっとしんどい。

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へべれけ! ~すすめ 赤軍少女旅団!~ R18Ver1.5
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