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ヤラナイオは赤いシャツを着てしまったようです の感想

「REDSHIRTS」(邦題:レッドスーツ)が原作のスレ。
物語の中のキャラクターが自らの意思を持って
行動していたら?というお話は割とあるように思えるが
そのSF作品版とも言える作品。完結済み。

イントレピッド号の補充要員としてやってきたやらない夫。
しかしこの艦どうにもおかしい。何がおかしいってクルーがおかしい。
まるでドラマじゃないか。

面白いのが所謂お約束みたいなのを作中の人物たちは理解していて
無茶振りされてもこう答えれば大丈夫とか逆にこうするのは危険だとか。
どうにもおかしい事は把握してるのにどうにもならない。

例えばこう言えば良いの中に酵素転写エラーという物がある。
言われた方も君の研究室はいつも酵素転写エラーだなとボソッと
つぶやく辺り自覚がありそうな事を匂わせている。

やらない夫の視点で非常識な理屈を身をもって体験しながら
艦の異常さを丁寧に説明してくれている。この辺わくわくさせてくれる。

遠征チームに参加すると必ず誰か死ぬ。皆それを理解しているから
古参の乗組員はそれを躱す。何も知らない新人が生贄になる。
さながら絶対死なない主役達と画面端で散っていくモブのようだ。

そうした事もあって謎の鍵を握る人物とコンタクトを取ることになるのだが
そこで言われたのが艦と艦長たちの類似点を探したら過去のSFドラマシリーズに
出ていたのと酷似していて、我々はその脚本に沿って動いているのではないか。

ちょっと面白いのが物語によって支配されている間は自由な行動は取れないが
CMに入ってる間は正気に戻って戸惑ったりしてる所。頭がおかしくなりそう。

もう死者を出したくないから脚本を変えよう。どうやって?
このSFドラマはタイムスリップする回があるからそれに乗じて。
うーん成る程……。SFらしいやり口だ。

死んだ仲間のそっくりさん、ドラマではただの役者としてだから
実際には死んでないわけで、過去の地球では普通に生活している。
このシーンはジンと来る。

ここでタイトルのレッドシャツを回収してくるのも良い。
俺はお前だ。ただし赤いシャツを着てしまった方の。

もう一人の自分に合った時の反応が面白かったが
脚本を利用して昏睡状態の人間を救うという発想も凄かった。
自分の書いた脚本のせいで死んでしまうという脚本家の苦悩も良い。

そうして物語はクライマックスからのハッピーエンドを迎えるのだが
本当の主役はイントレピット号の艦長たちではなく自分であるという
真実に気付く。本来死ぬであろう場面でやらない夫は何度も生還してるからだ。

つまり全部ひっくるめてこういう物語だったというわけだ。
そしてこの物語はもうすぐ終わりこれからは君だけの人生が始まると言われる。
実に味わい深い幕引きでした。

作品へのリンクはこちら。


















涼○ハルヒはオレの嫁



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