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この素晴らしい世界に祝福を! の感想

既に削除されてしまっている作品であるがアーカイブや魚拓を利用すれば一応見られる。
特に頭をつかうこと無く気軽に読めるラノベのイメージの理想形なような作品であり
ライトなコメディや昔ながらのギャグファンタジーが好きな人にはお薦め。完結済み。

ゲーム好きな引きこもり主人公カズマがトラックに跳ねられそうな女の子を助けようとして
実はただのトラクターであり特に助ける必要もなくショックで気絶した後病院の医療ミスで死亡。
死因をぷーくすくす!と笑ったアクアという女神にイラッとしたので貰えるチートに女神を選ぶのが一話。
死に方もさることながら実に勢いのあるスタートだった。

で、異世界と言ったら冒険だろと意気込んでたのに肉体労働で日銭を稼ぎ帰りは銭湯に寄って
馬小屋で寝るという生活を送る。このようによくあるテンプレを若干外してギャグにするのが頻繁に出てくる。
またよくあるテンプレ以外にも収穫から逃れるためキャベツが空を飛んで逃げるのを捕まえたり
混血でエルフの耳が短かったり所謂常識に近いのも外してギャグにしてくるのが特徴。
設定的にカズマがネットで使われる「詳しく」のような言葉を不自然ではない形とはいえ
たまに言うのが気になる人は気になるかもしれない。

なんといってもキャラが立っており掛け合いが軽妙なのがこの作品の特徴で
へたれで最弱だが運だけは誰よりも高く狡い手を駆使しながらも決め所はしっかり決めるカズマ。
ステータスだけは最強クラスなものの頭が若干抜けておりトラブルメーカーなアクア。
高い魔力と知能を持つが沸点が低く煽られると爆裂魔法を叩きこもうとするめぐみん。
鉄壁の防御を誇るもののドMな性格であり殴られるためにあえて突っ込もうとするダクネス。
この4人がそれぞれしっかりと役割を果たし話を作ってくれるので動いているだけで楽しい。

最初の展開としてはヒロイン達がトラブルを持ってきてカズマが嫌嫌解決するような展開。
そしてなんやかんやしてるうちに嫌でも仲良くなり…この辺からカズマがクズマと呼ばれるような
ゲスに近い部分を本格的に見せ始める。片鱗は有ったが開花して全力になった感じだ。
屑とかゲスとか言っても笑って言えるような具合なので不快というほどでは無いと思う。

また、テンプレを外しながらも結婚式から花嫁をさらったりと言った王道を抑えてるのも良い。
基本を少し外しながらも王道を見せてくれるのが気持ちいいのだ。この辺カズマはしっかりと
主人公をやってくれるキャラなのが魅力的である。

ヒロインとしての役割も分かれている。ダクネスはお色気や貴族のお嬢様担当、めぐみんは
ヒロインらしいヒロインでアクアは恋人には遠慮したいけどパートナーとしては最適といった具合か。
特にめぐみんのヒロイン力は凄い。単純にヒロインとして見た場合はこの子が圧倒的である。
紅魔の里での120点のやり取りは素晴らしいし高価な魔法の道具をカズマから渡され
魔王城を爆裂魔法連発で攻めるのはまさに彼女の真骨頂だった。

爆裂魔法とはネタ魔法として有名であり強力過ぎる威力故魔力が高いめぐみんでさえ
一日一発が限度。しかも使用後は動けないので戦闘不能状態。めぐみんはこれしか使えないし
使おうとしない。しかし使いみちが極めて限定されるこの魔法だけではパーティーの役には立てない。
やはり他の魔法を覚えるべきか?そう悩んでいたのに自分のやりたい事を肯定し、さらには
これ以上ない形で活躍の場を与えてくれる主人公……惚れる理由としては十分である。

そんなヒロインしているめぐみんやダクネスと比べて異質なのがアクアである。
ダクネスのように性的な物を感じさせるやり取りはないしめぐみんのようにヒロイン的なものはない。
ただカズマと一緒にいるとなんだかとっても楽しいというような無邪気さを感じられる。
ヒロインではあるがヒロイン的な役割を持っていないというべきか、矛盾した存在なのだ。
永遠のパートナーというと夫婦に聞こえるが、恋人をひとっ飛びに越えてしまったのかもしれない。
あるいは単に保護者と被保護者か。

終わってみれば魔王を倒し世界を救うという如何にもファンタジーの王道な話になっていた。
道中は確かにコメディでふざけているのになんだかんだで魔王軍の幹部を倒していくのである。
魔法陣グルグルを思い出した。あれと違いヒロインは複数であるが主人公が狡い手を使って翻弄したり
盗賊のスキルが活躍するなどはそっくりである。盛り上がる所は盛り上げてくれるし笑える所は笑える。
要点を抑えながらコミカルな話で進んでいくのがとても楽しめる話でした。



蛇足になるが気に入ったので書籍の方も買った。賛否両論の所は確かにあるが
作風や路線を壊さず話を追加してくれたりヒロインの活躍を増やしてくれているので
この作品の作風が気に入ってるなら特に文句はないだろう出来だった。




















この素晴らしい駄女神に悪戯を!






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